fc2ブログ
Category : 東京五輪
■時事「日本語」考





 ▼金メダルは「齧られた」のか「噛まれた」のか?




 河村たかし名古屋市長と金メダル問題の報道を讀むと、をかしくて仕方がない。「後藤希友選手の金メダルをかじった河村市長」「河村市長のメダルかじり問題」などと、新聞の見出しなどには滅多に見られない、「かじる」といふ言葉がやたらに出てくるからである。

 中には、「メダルをかんだ河村市長」と、「噛む」といふ言葉を使つてゐる報道も見受けられるが、「噛む」は少数派にとどまる。

 マスコミ的表現としては、「噛んだ」より「齧つた」の方が面白いから使つてゐるだけかもしれないが、「噛んだ」と「齧つた」は随分ニュアンスの異なる言葉である、

 半世紀ほど前、伊東ゆかりが歌つて大ヒットした「小指の思い出」といふ歌謡曲がある。歌詞の頭に「あなたがかんだ小指が痛い。きのうの夜の小指が痛い」とあるが、もし「あなたがかんだ」が「あなたがかじった」だつたとしたらどうだらう。恋人はまるで吸血鬼のやうではないか。

 「かんだ」と「かじった」を同義後として使ふわけにはいかないのだ、

 国語辞典には、「齧る」を「固いものの片端をかみ、またはかみとる」とあるから、「メダルをかじる」もあながち誤つた表現とはいへない。

 しかし「齧る」には、噛む対象がある物の「一部」にすぎないといふニュアンスが込められてゐる。

 鼠に「かじられた」台所のフランスパン。フランスパンが鼠に全部食べられてしまつてゐたら、「かじられた」とはいはない。

 対象が全体の一部といふ意味から、「天文学をかじる」「聞き齧り」などといふ言ひ回しも派生してくる。
 
 一方の「噛む」は、「上下の歯を強く合はせる」「歯と歯との間にはさんで砕く」ことを意味し、こちらは「噛む」主体の側だけに焦点をあはせ、「噛む」対象の形状などは問はない。

 「よく噛んで食べなさい」。口に入れたものを歯と歯との間にはさんでよく砕きなさいといふことであつて、「よく齧りなさい」とはいはない。

 「窮鼠猫を噛む」―このことわざも、鼠の側の反撥行動だけがテーマだから、「窮鼠猫をかじる」ではないのである。

 河村市長の問題は、彼が金メダルを噛んだことによつてメダルが欠けたとかメダルに歯形がついたといふ問題ではなく、あくまで彼がメダルに歯を当てたこと自体が問題なのだらう。

 それならば、対象物の形状に関はる「齧る」より、当事者の行為のみを問題にする「噛む」の方がふさはしいのは明らかである。

 「噛む」「齧る」を受身にすると、言葉の違ひが一層はつきりする。

 「河村市長にかまれたメダルが、交換されることになつた。」

 これならいい。

 「河村市長にかじられたメダルが、交換されることになった。」

 かうなると、金メダルは「鼠にかじられたフランスパン」か、と言ひたくなつてくる。。

 マスコミがもし、「かじる」といふ言葉をどうしても用ゐたければ、例へば次のやうな使ひ方なら問題ないと思ふ。

 「河村氏は、あらゆる方面からの批判を浴びながらも、市長の椅子に齧り付き続けるだらう」






スポンサーサイト



■東京五輪 




  ▼NHKが捏造した東京五輪LGBTの数字





 LGBTプロパガンダ機関―NHKは、東京五輪が閉幕してまもない8月11日の「ニュースウオッチ9」で、早速LGBT特集を組んでゐた。

 「性的マイノリティと東京五輪レガシー」といふタイトルからして仰々しいが、内容は至つて単純で、LGBT活動家たちの活動拠点の「プライドハウス東京レガシー」で、五輪中継を見る活動家たちへのインタビューにすぎない。

 かれらが見てゐた中継はといへば、

 ・開会式でレインボーカラーのドレスで国歌を歌ふMISIA。

 ・男子シンクロの高飛び込みで金メダルを獲得したイギリス代表のトーマス・ デーリー選手の演技と、試合後の記者会見。

 ・重量挙げ女子87キロ超級で出場したニュージーランド代表のローレル・ハバードの演技と、あとでNHKが独自に取材したらしいインタビュー。

 開会式の時でさへ、館内にゐた人間はたつた7、8人。

 インタビューに登場した杉山文野といふ人物は、NHKのLGBT番組の常連である。

 元フェンシング「女性」選手で日本代表だつたこの「男」は、6月にJOCの理事におさまつてゐるが、JOCが杉山文野を理事就任を発表した時の「性別」はなんと「女」。

 森喜朗の一件で、女性理事を増やしたいJOCはこれ幸ひとばかりに杉山文野を女性にカウントし、これで男性理事と女性理事の割合はほ同数になりました、と発表したわけだ。

 ところがJOCはあとになつて、杉山文野氏が女性と発表したのは誤りでした、と訂正。今後、この人物を男性として扱ふか女性として扱ふかは現在協議中だとか。ほとんどマンガみたいな話である。

 インタビューに登場したトランス「女性」も不気味だつた。屈強な体格で、声も男の痕跡を残したこの人物が、トランス「女性」ローレル・ハバードが演技に失敗して無記録となつたのを見てゐて、「残念な結果になつた」とか何とか語つてゐるのだ。まるで、ボクたち元「男」は「女」なんか負けちやゐけないと力んでゐるやうなものだ。

 「ニュースウオッチ9」の悪辣さはこれにとどまらない。東京大会に出場したLGBTの選手は183人と過去最大で、前回の三倍以上にのぼりましたと説明してゐたが、海外の諸団体が発表した数字はほとんど140人前後で、183人などといふ数字は見たこともない。

 NHKが、東京大会に出場した選手一人一人に、あなたはLGBTですか?などと聞いて回つたといふ話は聞いたこともないから、183人といふ数字はNHKお得意の捏造と考へて間違ひない。

 


■東京五輪




 ▼スタンドで編み物をしてゐたゲイ選手の思惑




 NHKは東京五輪の閉会式でも、LGBTプロパガンダ機関たる役割を遺憾なく発揮してゐた。

 入場してきたイギリスの選手たちの紹介。男子アナウンサーが解説する。

 「それからイギリスは、男子シンクロの高飛び込みで金メダルを獲得したトーマス・ デーリー選手ですね、ゲイであることを公表して、試合後の記者会見では、LGBTの若い人たちも一人ではない、なんでもなしとげられることを知つてほしい、と話してゐました」

 これを受けて、女のアナウンサーが続ける。

 「この選手、編み物が趣味で、スタンドで編み物をしながら応援する姿が話題になつてゐましたね」

 この説明には嘘が混じつてゐる。「編み物王子」として有名らしいトーマス・ デーリーは、確かにスタンドで編み物をしてゐたが、「編み物をしながら応援」などしてゐなかつた。ただひたすら編み物をしてゐたのである。群がる記者とカメラマンの目を意識しながら。

 この男にはパートナー(夫)と息子がゐるから、英国のマスコミなどは、夫と息子のために編み物をするトーマス・ デーリー選手といふお話をつくり上げるのである。

 つまり彼の編み物は、ゲイを宣伝するためのツールなのだ。

 東京大会の前、海外のメディアは、LGBTを公表してゐる選手は今回の東京五輪で過去最多の142人、リオ五輪では56人だつたから一挙に2・5倍に増えたなどと、まるで金メダル競争みたいな調子で報じてゐた。

 142人といふ数の割に、今大会でLGBT選手にスポットライトがあてられることが少なかつたのは、東京五輪では選手たちが家族などの帯同を禁じられた結果、LGBTの選手たちも同性の恋人やら同性のパートナーやらを連れてくることができなかつたからである。

 新型コロナ問題がなければ、リオ五輪の時のやうに、メダルを獲得した選手が同性のパートナーと抱き合ふといふ光景がいたるところに展開されてゐた筈である。

 LGBTの選手たちやLGBT活動家らにとつて、アピールの機会が失はれた無念の東京大会。

 そんな中で、イギリスのゲイ、トーマス・ デーリーだけは、スタンドで編み物をすることによつてマスコミの注目を集め、ゲイ選手たる自分の存在を一人アピールすることに成功したのである。




■東京五輪





 ▼IOC会長を無視した五輪選手たちの見識
  IOCといふ名の収賄集団マフィア





 東京五輪の閉会式で、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長と東京大会組織委の橋本聖子会長が登壇すると、芝生の上にゐた選手たちは続々と退場した、と産経新聞は伝へてゐる。

 むべなるかなと思ふ。開会式に参加した選手たちと閉会式に参加した選手たちの顏ぶれはほとんど入れ替はつてゐるが、開会式のテレビ中継でバッハ会長と橋本会長の長つたらしい演説を聞いた選手なら、あんなもの聞くにたへないと思ふのは当然である。

 各国の選手たちはオリンピックに出るために東京に来たのであり、別にバッハ会長の顏を見にきたわけではない。選手たちの退場劇は、かれらにとつてIOCといふ存在などどうでもいいのだといふことを身をもつて示してくれてといふ意味で記憶に値する。

 東京五輪の各競技には、どの試合にもどの選手にもドラマがあり、肉体の極限まで駆使するその姿はまさしく崇高と呼ぶしかないものだつた。選手たちはみな国を代表してオリンピックに出場してゐるのだが、かれらが競技のある瞬間に示す崇高性は、ナショナリズムなどをはるかに乗り越えた高みある。

 東京五輪のライブを見てゐて、私はオリンピックといふものの奇態さを改めて考へざるを得なかつた。

 地球上の何十億人といふ人々に多大な感動を呼び起こすこの世界的イベントは一体どこが主催してゐるのか? IOCである。IOCとは何か? 金にまみれ、権力欲にまみれ、陰謀が渦巻き、選手たちなどまるでサーカスの芸人位にしかみなしてゐない、それがIOCといふ組織であることは今では誰もが知つてゐる。

 バッハ会長は東京大会の期間中、ホテルオークラの一泊250万円のインペリアルスイートルームに宿泊してゐた。IOCの規定では一泊4万4千円までなので、差額は日本側が支払つたとされる。

 五輪の開催国では大会期間中、IOC委員らを歓待するのが慣例になつてゐる。長野の冬季五輪では、IOC委員らは京都で頻繁に芸者接待を受けてゐた。

 東京大会でもIOC委員接待のための数十億の予算が組まれてゐたが、さすがに新型コロナ禍で選手たちをバブル状態に隔離してゐる手前、日本側もこれを断念し、IOC委員らを失望させた。

 1936年のベルリン・オリンピックは、ナチス・ドイツ治下で軍国色一色に塗りつぶされてゐると思はれてゐるが、事実はまつたく異なる。

 オリンピックが開催されてゐた1936年8月の16日間、ベルリンとその周辺都市では毎日毎夜、盛大なパーティが繰り広げられてゐたのである。

 ドイツ側はIOC委員らに歓待攻勢をかけ、IOC委員たちの日程は夜と昼のパーティで埋めつくされた。ヒットラー総統主催のパーティ、ゲーリンク、ゲッペルスらナチス指導部主催のパーティ、国防相主催のパーティ、外相主催のパーティ、ベルリン市長主催のパーティ、キール市主催のパーティ・・・・

 ゲーリンク主催のある夜のガーデンパーティでは、世界中の珍味が供され、サーチライトが照らす中をベルリン歌劇団バレエ団が踊り、メリーゴーランドまで用意され、「ネロ皇帝以来の豪奢な晩餐」と出席者を狂喜させた。

 戦後、ナチスの国家犯罪が暴かれ、ベルリン五輪の威信も地にい堕ちたから、IOC委員たちもナチス・ドイツから接待攻勢を受けたのを反省しただらうと考へるのは早計である。

 戦後になつても、IOCの接待要求体質は一向に改まらず、それどころか、五輪招致の段階で招致国に露骨に見返りを要求することが常態化し始めるのだ。

 リオ五輪の招致では、ブラジル・オリンピック委員会の会長がIOC委員らを買収するために2億円もの賄賂を贈つてゐた容疑で逮捕されてゐる。これなどほんの氷山の一角にすぎない。

 IOCはマフィアである。収賄集団マフィア。その親玉がバッハなのである。

 東京五輪のIOC歓迎パーティの取り止めで、余つた資金がIOC委員たちの手に還流しないといふ保証はない。




■東京五輪 





  ▼東京五輪と「LGBTプロパガンダ機関」NHK



 「五輪初のトランスジェンダー選手」として重量挙げ女子87キロ超級に出場したニュージーランドのローレル・ハバードが、競技の二日後に現役引退の意向を発表した。

 すでに43歳で、「年齢の影響を隠せなくなつた」といふのが本人の引退の弁らしいが、前に書いたやうに、はじめから勝つ意志など持ち合はせてゐなかつたのだから、初戦敗退も引退も予定の行動と思はれる。

 「彼」は会場に他の選手の三倍もの報道陣を集めて、IOCが目論んだやうに、トランスジェンダー選手の五輪初出場といふ宣伝の目的を十二分に果たしてくれたのである。
 
 それにしても、今やLGBTのプロパガンダ機関と化したNHKのローレル・ハバード報道はひどかつた。

 彼の競技のあつた翌日、朝の報道番組「おはようニッポン」で、なんと一分半にわたつて、トランスジェンダー選手の五輪出場問題を取り上げてゐたのである。

 私はリアルタイムではこの番組を見てゐなかつたが、NHKのアーカイブ映像で確認すると、「おはようニッポン」では、LGBT活動家たちの拠点である「プライドハウス東京レガシー」にテレビカメラを持ち込み、

 「日本の性的マイノリティーの当事者たちも競技の様子を見守りました」

 「テレビ画面にハッバード選手が登場するとトランスジェンダーを象徴する色の旗を振つて応援し、記録なしで競技を終えたあとも拍手でたたえてゐました」

とその様子を映像で流した上で、活動家たちのローレル・ハバードをたたへるコメントを長々と紹介するといふ念の入つたものだつた。

 もし、東京五輪が無観客でなかつたとしたら、これらLGBTの活動家たちは間違ひなく競技会場に大挙して押しかけ、ローレル・ハバードに声援を送つてゐたことだらう。そして、NHKは会場でかれらに密着取材し、その様子を大々的に報道したことだらう。

 最近のNHKのLGBT問題への肩入れぶりは尋常ではない。

 特にEテレが悪質で、ほとんど毎週のやうにどこかの番組でLGBT問題を取り上げてゐる。そして、ゲイのカップルだのレスビアンのカップルだのトランスジェンダーの男だのを登場させ、かれらの生活をこと細かに紹介し、好き勝手なことをしやべらせてゐる。

NHK常連のゲイカップルが、「今週〇曜日のNHKの〇〇〇〇〇に出演するから見てね」などとSNSで予告するのは毎度のことになつてゐる。こんな番組を一般の視聴者が見るわけもなく、LGBT活動家のプロパガンダのために巨額の受信料が毎週のやうに費やされてゐるのである。LGBT活動家とNHKとは一心同体なのだ。

 東京五輪の無観客には賛否両論あるが、もし有観客だつたとしたら、トランスジェンダーのみならず、ゲイの選手とゲイ活動家たちとの「交流」などが競技会場内外のあちこちで展開され、NHKは大喜びでそれらの映像を集めて特集番組を組んだと思ふ。無観客になつたことを日本で一番悔しがつたのはおそらくNHKである。

 NHKの悪だくみを阻止できたといふ意味では、東京五輪の無観客及び選手と一般市民との接触禁止といふ措置も、あながちマイナスばかりではなかつたと云へる。LGBT活動家たちにとつて、オリンピックは最大の宣伝舞台なのである。





リンク
三島由紀夫「女系天皇容認」説の陰謀を暴く
「売文業者」渡部昇一の嘘八百を斬る
安倍政権が残した「負の遺産」
「富田メモ」と捏造された「スクープ」
天皇を喰ひ物にした侍従長
天皇と宮内庁の「背信」
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
プロフィール

tensei211

Author:tensei211
ちば・てんせい。ジャーナリスト・評論家。皇室問題やフェミニズム問題に取り組む。三島由紀夫研究家。國語問題研究家。


フェミニズム論の著作として、『男と女の戦争―反フェミニズム入門』(展転社)など。フェミニズム関係の共著に『男女平等バカ』(宝島社)、『夫婦別姓大論破』(羊泉社)などがある。

皇室関連の著作としては『天皇を喰ひ物にした侍従長』『天皇と宮内庁の「背信」』など。

執筆には正仮名遣ひ(歴史的仮名遣ひ)を使用、当ブログも正仮名遣ひを用ゐる。

amazon
Irreversible Damage
大衆の狂気
暴走するジェンダーフリー
ポリコレの正体
SDGsの不都合な真実
左翼リベラルに破壊され続けるアメリカの現実
日本を守る沖縄の戦い
領土消失 規制なき外国人の土地買収
爆買いされる日本の領土
誰が第二次世界大戦を起こしたのか: フーバー大統領『裏切られた自由』を読み解く
移民 難民 ドイツ・ヨーロッパの現実2011-2019
それでもバカとは戦え
令和への伝言
男と女の戦争
私の国語教室
断腸亭日乗
中谷宇吉郎随筆集
牧野富太郎自叙伝