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■第9条の「加憲」はやりませんといひ始めた公明党



 公明党の山口代表が7月21日の記者会見でしやべつたことは実に画期的だ。

 憲法第9条に関して、「現行憲法の解釈の限界を示し、平和安全法制(安全保障法制)をつくつた。それを自己否定する議論をするつもりはない」と述べたのだ。
 
 つまり第9条は改正の必要はないといふ見解である。
 
 公明党は、憲法第9条は変へずに自衛隊の存在を明記する「加憲」なる珍案を唱へ、二年前の衆院選の公約でも9条加憲を「慎重に検討する」と説明してゐたが、ここへきて9条の「加憲」などやる気はまつたくありませんといひ始めたのだ。山口の発言が画期的とはさういふ意味だ。
 
 自民党にくつついて政権にぶら下がつてゐたい公明党が、苦肉の策としてひねり出したのが第9条の「加憲」だつたが、とうとう「加憲」といふ欺瞞の命運も尽きたといふわけだ。
 
 今後、改憲論議が進めば進むほど、公明党の反「改憲」体質が暴露されるはずだ。この政党が社民党や共産党と同レベルの「護憲」政党であることが誰の目にも明らかになるだらう。
 
 公明党の反「改憲」体質が暴露されれば、自公連立政権の「闇」も暴露されずにはおかないだらう。さて、なにが飛び出してくるか。私はそれを楽しみにしてゐる。 









 
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■「お試し改憲」で早くもゴネ始めた公明党
  公明党にイチャモンをつけた「改憲ゴッコ」勢力



 「お試し改憲」問題で、公明党がはやくもゴネ始めた。
 
 公明党の斉藤鉄夫憲法調査会長代理はテレビ番組で、「お試し改憲」について、「野党第一党も加はらないと発議できないといふのが(国会の憲法審査会における)コンセンサスだ」「民進党がダメと言ふものは、ダメだ」などと発言した。

 この発言に噛みついたのが、おおさか維新の会の松井一郎代表(大阪府知事)だ。

 「公明党が有権者に言つてきたことと違ふ。民進党が賛成するわけないじやないか」

 「公明党が加憲と言つてゐたのも、適当にうそやつたかといふ話になりますよ」
 
 「民進党に責任をかぶせて、選挙での約束をしらんふりは、これは無責任だと思ひますね」
 
 この松井発言に対して、公明党の斎藤は再反論した。

 「加憲の立場は変はらず、わが党は憲法改正の議論を否定してゐない」

 「公明党が、民進党の賛成を発議の条件としてゐるわけではない」

 「憲法調査会の合意には(民進党の前身の)民主党も入つてゐた。野党第一党も含めて発議をするのは維新も含めた憲法審査会のコンセンサスだ。非難するのであれば『3分の2を取らせない』というスローガンを掲げた民進を非難すべきだ」
 
 憲法改正なんかやる気はサラサラない公明党が、改憲サボタージュの道具に持ち出したのが民進党だ。
 
 野党第一党である民進党がダメと言ふものはダメ。
 
 「改憲勢力」が議会の3分の2を占めても、野党第一党である民進党がダメと言ふものはダメ。

 もちろんこれは民進党に改憲に賛成してほしいといふ願望の表明などではない。民進党が改憲に賛成するわけがないとタカをくくつてゐるだけの話で、「改憲勢力」が議会の3分の2を占めても、改憲など永遠にできつこないんだよ、と嘯いてゐるにすぎない。
 
 公明党は今、どうすれば反「改憲」政党の正体がバレずにすむかといふことばかり考へてゐる。民進党が改憲に乗つてこないのが悪いといへば、 

 これに噛みついたおおさか維新の会の言ひ分はもつともだといひたいところだが、この政党が参院選で持ち出してきた憲法改正案といつたら、

 ・幼児教育から大学まで教育無償化
 ・道州制実現のための統治機構改革
 ・憲法裁判所の設置
 
 の3点だ。
 
 なんだこれは? 憲法9条問題など影も形もない。憲法9条問題に触れずに、なんとか改憲テーマらしきものを並べてみましたといふ臭ひが芬々する。 

 こんなどうでもいいやうなテーマを改憲に掲げる政党を「改憲勢力」といへるのか。

 公明党が「改憲」勢力を装つた反「改憲」勢力なら、おおさか維新の会はさしずめ「改憲ゴッコ」勢力といふところか。

 「お試し改憲」でゴネ始めた公明党。その公明党にイチャモンをつける「改憲ゴッコ」勢力。

 まさしく、「改憲ゴッコ」の世界といへようか。

■ 天皇の「生前退位」といふ表現の陥穽
NHKスクープ報道の害毒



 
 すべては、13日午後7時のNHKスクープ報道から始まつた。正確にはその一分前にNHKが流したテロップか。
 
 《天皇陛下 「生前退位」の意向示される》
 
 後を追つた新聞・放送などのマスコミは全社が全社、NHKの表現に右へ倣へした。

 《天皇陛下 「生前退位」の意向》

 かくて新聞の見出しからからテレビのワイドショーのタイトルまで、「天皇」の「生前退位」があふれ返ることになつてしまつた。

 天皇の歴史において、「譲位」はあつたが、それが「生前退位」などと呼ばれたことは一度もない。

 「譲位」と「生前退位」といふ表現は似て非なるものだ。
 
 「譲位」とは、天皇が在世中、皇嗣に位を譲ることをいふ。「譲国」も同じ意味で、これを和語では「みくにゆづり」といつた。
 
 天皇がその位を「ゆづる」から「譲位」なのだ。

 ところが、「退位」には位を「ゆづる」といふ意味合ひはまつたくない。
 
 「退位」とは、新潮国語辞典によると、

  ①帝王の位を退くこと。
  ②官位を辞すること。
 
 「退位」には、文字通り位を退くといふ意味しかない上に、帝王以外にも使はれる言葉なのだ。

 「退位」といふ言葉には世襲、世継といふ観念が完全に欠落してゐる。

 「退位」を英語ではなんといふか?
 
 abdication
 
 退位するは、abdicate。
 
 abdicate は、王位、権利、責任などを捨てる、放棄するといふ意味だから、「譲位」にある「ゆづる」といふニュアンスなど毛ほどもないことが分かる。
 
 今上天皇が仰せられたといふ「譲位」は、天皇の位を捨てるとか放棄するといふ次元の話か。

 「天皇」の「譲位」に「退位」といふ言葉を使ふのは、無知によるものでなければ、悪意的な誤用である。
 
 (この項続く)




 

■反「改憲」政党の馬脚を現し始めた公明党



 
 参院選終盤になつても、マスコミ各社による世論調査では相変はらず「改憲勢力3の2の勢い」といふ情勢である。選挙結果は事実そのやうになるであらう。

 新聞が「改憲勢力3分2の勢い」と書き立てるたびに、一番ビクビクしてゐるのは公明党の山口代表ではないかと思はれる。
 
 山口代表は7月4日の街頭演説でこんなことを口走つた。
 
 「社民党と共産党以外は憲法改正を否定してゐない。もうすでに憲法改正を否定しない政党は3分の2を超えてゐる」
 
 「民進党や共産党が、3分の2を取らせないと盛んに言つてゐるが、何のことを言つてゐるのかよくわからない」
 
 「公明と自民で基本的に憲法改正に対する考へ方が違つてゐるところがある」
 
 「どう改憲するかは合意ができるやうな状況ではなく、与党だからといつて、すぐに憲法改正を進める議論にはいかない」
 
 民進党なども憲法改正を否定してゐないのだから、憲法改正を否定しない政党は既に国会で3分の2を超えてゐる。従つて、選挙結果がどうならうと、憲法改正問題においては勢力図に変化はない―といひたいらしい。
 
 社民党と共産党以外は改憲勢力だつて。私はこんな珍説を初めて耳にした。

 公明党代表が参院選投開票日が迫ったこの時期に、こんな演説をやらかした意図は明白だ。選挙結果の如何にかかはらず、公明党は憲法改正の動きなどに乗る氣はさらさらございませんといふ態度表明だ。
 
 「改憲勢力3分の2」が現実味を帯びるにつれ、このオポチュニズム政党、いよいよ反「改憲」政党の馬脚を現し始めたといへやうか。

 選挙後、自民党から「選挙も勝つたことだし、それでは与党としていよいよ改憲に向けた検討を始めませうか」と言はれたら、公明党はどんな理屈をこねてケツをまくるつもりなのか? 面白いね。日本史上に残る無様かつ醜悪な 「改憲ゴッコ」がいよいよ始まるのだ。








■カルト集団独裁者が唱へる「平和憲法」遵守のお題目


 創価学会の池田大作はかつて、こんなことを言つてゐた。
 
「我が国の平和論として、平和憲法を徹底して遵守する。最近の『有事立法』の論議などは、平和憲法そのものを形骸化させかねない危険な動向」(昭和54年)

「平和憲法の精神と理想とを、あらゆる国々、あらゆる民族の心に植え付け、戦争放棄の人間世界を広げる」(昭和58年)

 絶対平和主義者を気取るこのカルト集団独裁者は、このやうに日本国憲法を世界に類なき平和憲法と賛美し、平和憲法遵守のお題目を唱へてきたのだ。
 
 日本の支配者を夢見る池田大作が創設した政治集団公明党が、独裁者の号令に服し、平和憲法を守りませうといふお題目集団と化したことはいふまでもない。
 
 「聖教新聞」「潮」「第三文明」など創価学会と公明党の媒体をあげて、池田センセーがどれほど熱心に「非暴力と平和活動」に取り組んでをられるかを宣伝し、外国の文化人を招いては対談していただき(近年の対談はすべて作文だが)、池田センセーにノーベル平和賞を受賞していただく―これが有害カルト集団信者たちの永年の悲願だつた。
 
 昭和四十年代から五十年代にかけての左翼全盛期、東京都庁に赤旗が翻つたことがある。美濃部都政の時代である。東京都庁はさながら左翼活動家と組合員たちのアジトの様相を呈した。
 
 ゴリゴリの左翼学者美濃部亮吉を都知事に担ぎ出したのが、社会党と共産党だつた。美濃部は都知事を三期つとめるが、二期目の途中から美濃部都政の与党になつたのが公明党。
 
 公明党は社会党、共産党と足並みをそろへて憲法改正絶対反対を唱へて「護憲」三派連合を形成、美濃部都政の自衛隊敵視政策などを強力に支援したのだつた。
 
 公明党といふ政党は共産党とも実に相性のいい政党だといふことを覚えておいた方がいい。
 
 公明党が美濃部都政の与党入りしたことについては、面白い話がある。
 
 ある時、池田大作がパリのホテルに滞在してゐた。ホテルの一室に池田を訪ねてきた人物があつた。美濃部都知事である。
 
 ドアを開けて入るなり美濃部は土下座した。そして、床に頭をすりつけて、「池田センセイ、どうかセンセイのお力によつて、この私をお助け下さい」と嘆願した。
 
 美濃部が退出すると、池田大作は東京の創価学会本部に電話を入れた。
 
 「おい、美濃部が来て土下座しやがつたぞ。今日から与党だ」

 バラマキ政策のツケで財政赤字が進行する中、少数与党で都政運営に窮した美濃部がすがつた相手がほかならぬ池田大作だつた。
 
 かうして公明党は美濃部都政の与党入りを果たし、与党といふもののうまみを知ることになる。

 

 

プロフィール

tensei211

Author:tensei211
ちば・てんせい。ジャーナリスト、政治評論家。フェミニズム論、天皇論を中心に執筆活動を展開してゐる。

北海道芦別市生まれ。千葉県在住。

フェミニズム論をまとめた著作として、『男と女の戦争―反フェミニズム入門』(展転社)など。フェミニズム関係の共著に『男女平等バカ』(宝島社)、『夫婦別姓大論破』(羊泉社)などがある。

執筆には、正仮名遣ひ(歴史的仮名遣ひ)を用ゐる。

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