■日本国総理大臣安倍晋三は「専業主婦の敵」である
 配偶者控除を廃止したがる暗愚宰相に関する一考察(第3回)


 子供手当の財源に配偶者控除を充てるのは社会主義的!
 民主党のバラマキ施策を攻撃した自民党



 
 安倍晋三君のチャランポランぶりを正しく認識していただくためには、民主党政権時代のことをお話をするのが一番いいかもしれません。民主党政権時代、つまり自民党が野党だつた時代ですね。この頃、自民党が民主党をどんな風に攻撃してゐたかといふお話です。

 自民党は、民主党政権時代の平成22年12月、民主党の政策を痛烈に批判した、ある文書を発表しました。

《安心・安全の日本復活“民主党不況”からの脱却》と題した文書で、翌年度予算と税制に関する自民党の基本方針が縷々説明され、民主党政策への批判に満ちたものでした。

 この文書の中で、自民党が集中的に攻撃したのが民主党の「財源なきバラマキ政策」なんですね。

 民主党の《バラマキ4K施策》としてやり玉にあげたのが、子供手当、高速道路無料化、農家の個別所得補償、高校授業料無料化です。

 《バラマキ4K施策》の撤回を求めた上で、子供手当について、こんな具合に攻撃してゐるのです。

《特に「財政的児童虐待」との指摘もあるように、子ども手当の財源については、「控除から手当へ」の考え方の下、配偶者控除や扶養控除を充てるとしているが、まさに、自助よりも公助を優先する社会主義的な発想と言わざるを得ない。》

 驚きましたね。子供手当の財源に配偶者控除や扶養控除を充てるのは、社会主義的だ!と叫んでゐるのです。この頃の自民党は、まともだつたといふか、結党精神である社会主義に対する批判的精神がまだ残つてゐたことに、驚きと感動さへ覚えてしまひます。

  文書は続けてかう言ひます。

《さらに、負担増を避けたいというポピュリズム的発想の中で、その不十分な財源すら確保できないことが予算迷走の一因となっている。「努力するものが報われる」との基本的考え方からすれば、控除は残し、給付は真に必要な人に限定すべきである。》
 
 「努力するものが報われる」。いい言葉ですね。「努力するものが報われる」といふ精神に則つて、配偶者控除を存続させよ。これが当時の自民党の主張だつたわけです。

 この文書のエライのは、「家族の結び付き」といふ観点から、「個人所得課税」について論じてゐるところです。

《所得税・住民税については、その構造次第では、家族の結び付き、絆を根本から揺るがしかねず、個人の価値観やライフスタイル、家族構成等の観点からの議論が不可欠である。》

《特に、子ども手当の財源として、昨年、年少扶養控除を廃止したばかりでなく、今回手当の上積みのために成年扶養控除の大幅縮減を決めたほか、配偶者控除の廃止などを提起したことは、まさに理念なきバラマキ施策のための財源あさりのために所得税体系を壊す、本末転倒の議論と言わざるを得ない。》

 所得税や住民税は構造次第では家族の結び付きと絆を根本から揺るがしかねない!
 
 まるで、配偶者控除廃止に向けて暴走する安倍総理を戒めるために書かれた文言ではありませんか。

 安倍晋三君も、取り巻き連との会食はほどほどにして、自民党が4年前に発表した、本来の自民党らしさを残したこの貴重な文書でも読み返してほしいものです。


                (この項続く)




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プロフィール

tensei211

Author:tensei211
ちば・てんせい。ジャーナリスト、政治評論家。フェミニズム論、天皇論を中心に執筆活動を展開してゐる。

北海道芦別市生まれ。千葉県在住。

フェミニズム論をまとめた著作として、『男と女の戦争―反フェミニズム入門』(展転社)など。フェミニズム関係の共著に『男女平等バカ』(宝島社)、『夫婦別姓大論破』(羊泉社)などがある。

執筆には、正仮名遣ひ(歴史的仮名遣ひ)を用ゐる。

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