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■日本国総理大臣安倍晋三は「専業主婦の敵」である
 配偶者控除を廃止したがる暗愚宰相に関する一考察(第7回)


 配偶者控除と第3号被保険者制度を葬るために「子供手当」を考へ出した小宮山洋子


 民主党政権時代、「子供手当」なる制度が創設されましたが、国民に悪評紛々だつた「子供手当」を考へ出したのは、鳩山由紀夫でもありません、菅直人でもありません、小沢一郎でもありません。「子供手当」を考へ出したのは、安倍晋三君が呼ぶところの「「過激なジェンダーフリー論者」小宮山洋子です。

(「子供手当」は政府の法案でも「子ども」と表記しますが、フェミニストたちは「供」といふ漢字を忌み嫌つて、「子ども」と表記します。「供」は、「女子供」と使はれるやうに、男性支配思想に由来するといふ屁理屈がまかり通つて、いまや政府の公文書も「子ども」が主流ですが、当方がフェミ供の言葉狩り規制なんかに従ふはずもないので、以下すべて「子供」と表記します。)

 小宮山洋子はなぜ「子供手当」を思ひついたのでせうか?

 配偶者控除と第3号被保険者制度を廃止するために、「子供手当」なる制度を案出したのですね。

 専業主婦を撲滅に執念を燃やす小宮山洋子は、配偶者控除と第3号被保険者制度を廃止したくてたまらない。しかし、国民に対して、配偶者控除と第3号被保険者制度を廃止すると宣言すれば、「過激なジェンダーフリー論者」のお里が知れて、主婦層の反発をかつてしまふ。そこで、「子供を社会が育てる」といふ美名の下に、「子供手当」を創設することを思ひついたわけです。

 「子供手当」制度を創設すれば、当然、財源が必要になる。「子供手当」の財源には、配偶者控除などを廃止して、その増収分を充当する。「子供手当」を餌にすれば国民の反対もかはすことができて、制度改正のどさくさにまぎれて配偶者控除と第3号被保険者制度を葬ることができる―これが小宮山洋子の描いた遠大な専業主婦撲滅計画でした。

 民主党の野党時代から、民主党税制調査会の中心的存在だつた小宮山洋子は、周囲のフェミニスト議員たちと、配偶者控除と第3号被保険者制度を葬るための「子供手当」創設計画を練り上げます。そして、党執行部に、「子供手当」をマニフェストの上位に位置づけるよう働きかけてゆくのです。

 小宮山洋子には『私の政治の歩き方』といふ3巻本の著書があります。第3巻「政権交代編」では、《「子ども手当」こうして作った》と副題を掲げて、文字通り「子供手当」は私がつくつたんだと、自分が果たした役割を得意げに記してゐます。

 この自画自賛本によると、小宮山洋子は党内では岡田克也と近く、岡田が民主党代表だつた平成17年(2005年)の衆議院選挙のマニフェストに、月額1万6千円の子供手当を支給するといふ公約が盛り込まれる。
 
 平成19年の参議院選挙の時は、小沢代表に、子供政策の順位を下げないようにとねじ込みます。小沢一郎は選挙目当てで、1万円を上乗せし、かくて月額2万6千円といふ公約がマニフェストの上位に掲げられる。

 平成21年の衆議院選挙では、「子育て・教育」は民主党マニフェストの2番目となり、子供手当を中学卒業まで一人あたり年31万2千円を支給すると宣言します。

 この衆議院選挙で民主党は大勝。鳩山内閣が発足して、「子供手当」は実現したものの、財源が足りずに、月額2万6千円の半額の1万3千円でスタートせざるを得ない羽目に陥りました。

 小宮山洋子は著書の中で、配偶者控除を廃止するといふ方針は民主党の税調の段階で固まつてゐた。そして、《その時々の事情で複雑にできあがっている税の控除、いわばオマケをなくして》、サービス給付に変へていく。これが民主党の税調の基本方針だつた、と書きます。

 配偶者控除は《オマケ》だつたわけです。《オマケ》にすがつてゐるのが専業主婦といふことになります。

 「子供手当」は当初、1万6000円とされました。
 
 この額はどのやうにして決まつたのか?

 「子供手当」と引き換へに配偶者控除や年少扶養控除を廃止する。《この時廃止する控除額を子供の数で割ったのが、1万6000円でした。》

  なんと簡単な計算でせう。いともあつさり配偶者控除などを廃止して、その分を子供手当としてバラまく目論みだつたことが知れます。

  しかし、配偶者控除の廃止は、「過激なジェンダーフリー論者」の思惑通りに事が運びませんでした。、

 「子供手当」はやがて民主党内閣のお荷物となり、財源のめどがつかないまま迷走を続けます。

  (この項続く)

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プロフィール

tensei211

Author:tensei211
ちば・てんせい。ジャーナリスト、政治評論家。フェミニズム論、天皇論を中心に執筆活動を展開してゐる。

北海道芦別市生まれ。千葉県在住。

フェミニズム論をまとめた著作として、『男と女の戦争―反フェミニズム入門』(展転社)など。フェミニズム関係の共著に『男女平等バカ』(宝島社)、『夫婦別姓大論破』(羊泉社)などがある。

執筆には、正仮名遣ひ(歴史的仮名遣ひ)を用ゐる。

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