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●「戦後70年談話」などやめてしまへ (1)
 有識者会議に「総理談話」を議論させる愚劣



 安倍総理がこの夏に出す戦後70年談話を検討する有識者会議を政府が発足させるのだといふ。

 不思議な話である。総理大臣談話といふものは、文字通り、総理大臣の名前で出す談話である。総理大臣談話は憲法や法律に根拠をおくものではないから、国会の承認を得る必要もなく、閣議決定の必要もない。

 戦後50年の村山首相談話と戦後60年の小泉首相談話は閣議決定されてゐるけれども、村山談話の場合は自社連立政権全体の合意といふ権威づけのために閣議決定の形式をとつたのであり、内容・形式とも村山談話を踏襲して閣議決定されたのが小泉談話だつた。

 要するに、総理大臣談話は閣議決定さへも不要なのだから、総理大臣が自分の頭で考へて、その見解を国民に表明すればよい。それだけの話である。

 それを安倍首相は、自分の名前で出す談話について、有識者会議なるものを立ち上げて、談話の内容について議論させる方法を選択した。

 有識者会議で談話の中身を「大いに議論してもらひたい」と安倍首相は言つてゐるから、今月末に発足する有識者会議では、戦後70年総理談話に「植民地支配と侵略」などの文言を入れるかどうかをめぐつて喧々諤々の議論が展開されることだらう。想像するだけでも、愚劣な光景である。

(この項続く)
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プロフィール

tensei211

Author:tensei211
ちば・てんせい。ジャーナリスト、政治評論家。フェミニズム論、天皇論を中心に執筆活動を展開してゐる。

北海道芦別市生まれ。千葉県在住。

フェミニズム論をまとめた著作として、『男と女の戦争―反フェミニズム入門』(展転社)など。フェミニズム関係の共著に『男女平等バカ』(宝島社)、『夫婦別姓大論破』(羊泉社)などがある。

執筆には、正仮名遣ひ(歴史的仮名遣ひ)を用ゐる。

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