上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
■夫婦別姓のカラクリ(4)

  夫婦の氏で世界で唯一男女完全平等を実現した日本の民法規定
  


 男女平等といふ観点からみると、夫婦の姓に関する日本の民法の条文は、世界で唯一男女の完全平等を実現した規定である。

 民法第750条にはかう書かれてゐる。

 民法第750条 夫婦は、婚姻の際に定めるところに従い、夫又は妻の氏を称する。

 夫婦の氏に関する条文はたつたこれだけ。実に簡単明瞭。夫婦は夫又は妻の氏を称するといふのだから、夫婦の立場は全く対等、完璧に平等であることに一点の疑ひもない。

 子の氏については、民法790条に別の規定がある。

 民法790条 嫡出である子は、父母の氏を称する。

 子は、両親が、父の氏を称すれば父の氏、母の氏を称すれば母の氏を称する。これまた、子に氏に関しても、父親と母親の立場は全く対等、完璧に平等であることは明白だ。

 夫婦の氏と子の氏の決定権限について、これほど完璧な男女平等の法をもつてゐる国は世界中を見渡しても日本をおいて他にない。こんな事実さへ知らない日本人が多いから、夫婦同姓を強制してゐる国は日本だけだなどといふフェミニストの他愛もないプロパガンダにコロッと洗脳されてしまふのある。

 夫婦の氏に関して完璧なる規定を持つ日本に比べて、法務省やら男女共同参画局やらが賛美してやまない欧米諸国の法に、どれほど男女「不」平等の規定が残存してゐるか、ちよつと調べれば分かることだ。

 例へば、前回取り上げたフランスにはどんな男女「不」平等が存在するのだらうか。

 既に説明したやうに、フランスには、「氏不変の原則」といふのがあつて、出生証書に記載された nom de famille (家族の氏)は生涯変はらない。

 一方でフランスには、nom d'usage(使用の氏)といふものが存在する。結婚した夫婦が配偶者の氏を使用する権利のことで、夫婦が同じ氏を称する場合には、氏を変更する夫又は妻はこの権利を行使するといふ形になつてゐる。

 ここまでは確かに夫婦の権利は平等である。

 それでは、フランスでは子の氏はどのやうに決められるのだらうか?

 別姓を選んだ夫婦は子供に夫の氏をつけることもできるし、妻の氏をつけることもできる。

 ここまでは夫婦の権利は平等だ。

 それでは、別姓を選んだ夫婦が、子供の姓を決めるにあたつて意見が一致しなかつた場合にはどうなるのか?

 答。夫婦の間で合意をみなかつた時は、夫の氏を子供の氏とする。

 これがフランスの法律。「フェニズム先進国」フランスは、一方でこんな男女「不」平等の法律を平気でつくつてしまふ国でもある。

 なんでも、フランスには「母は命を与へ、父は名を与へる」といふ言ひ伝へがあるさうな。

 もし日本に夫婦別姓なんか導入されたら、子供の姓を巡つて数多の夫婦間で紛争が勃発することは確実と思はれるが、子供の姓をフランスのやうに「夫婦の間で合意をみなかつた時は、夫の氏を子供の氏とする」などと定めたりしたら、日本のフェミニストたちがヒステリーを起こすことは必至であらう。
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
トラックバック URL
トラックバック
プロフィール

tensei211

Author:tensei211
ちば・てんせい。ジャーナリスト、政治評論家。フェミニズム論、天皇論を中心に執筆活動を展開してゐる。

北海道芦別市生まれ。千葉県在住。

フェミニズム論をまとめた著作として、『男と女の戦争―反フェミニズム入門』(展転社)など。フェミニズム関係の共著に『男女平等バカ』(宝島社)、『夫婦別姓大論破』(羊泉社)などがある。

執筆には、正仮名遣ひ(歴史的仮名遣ひ)を用ゐる。

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。