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■安倍晋三は売国奴か?




 読売新聞が10日発表した世論調査によると、慰安婦問題の日韓合意について、「評価する」が49%で、「評価しない」の36%を上回り、安倍内閣の支持率は54%と前回調査から5ポイント上昇した。

 なんとまあよく似た構図だらう。戦後70年談話の時と寸分変はらない茶番劇がまたしても繰り広げられたのだ。

 昨年8月、安倍首相が侵略4点セットをテンコ盛りした戦後70年談話を出した時も、そのあと早速支持率が上昇してゐる。

 戦後70年談話の時は、自虐史観に満ちた首相談話など今更出す必要はないのに、安倍首相は敢えてそれを出す道を選択した。

 今回の日韓合意も、慰安婦問題で日本と韓国の間でなにか合意しなければならない情勢など皆無なのに、あたかも日韓の最終合意が不可欠なやうな空気を醸成して、日韓で合意に達したことを外交的成功のやうにみせかけたにすぎない。

 慰安婦問題をめぐる日韓の折衝は昨年6月あたりから始まつたらしいから、戦後70年談話の作成作業と並行して進行してゐたことになる。戦後70年の謝罪談話と慰安婦問題の謝罪はいはばセットだつた。日韓合意のあとに安倍首相が出したコメントはそのことを物語つてゐる。

《先ほど朴槿恵大統領と電話で会談を行い、合意を確認致しました。今年は戦後70年の年にあたります。8月の首相談話で申し上げてきた通り、われわれは歴代の内閣が表明してきた通り、反省とお詫びの気持ちを表明してきた。その思いに今後も揺るぎありません。》

《その上で、私たちの子や孫、その先の世代の子供たちに謝罪し続ける宿命を背負わせるわけにはいかない。今回、その決意を実行に移すための合意でした。この問題を次の世代に決して引き継がせてはならない。最終的、不可逆的な解決を70年目の節目にすることができた。今を生きる世代の責任を果たすことができたと考えています。》

 慰安婦問題の日韓合意は、戦後70年談話の延長線上にあることが分かると思ふ。

 安倍首相の戦後70年談話は、侵略4点セットに加へて、次のやうに慰安婦問題への謝罪にまで踏み込んでゐた。

《私たちは、二十世紀において、戦時下、多くの女性たちの尊厳や名誉が深く傷つけられた過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、そうした女性たちの心に、常に寄り添う国でありたい。二十一世紀こそ、女性の人権が傷つけられることのない世紀とするため、世界をリードしてまいります。》

 これが、今回の日韓合意における日本政府の全面謝罪の伏線であつたことは明かだらう。

 安倍首相は村山談話と河野談話を引き継ぐと何度も述べてゐる。これが遁辞でもなんでもなかつたことが、今回の日韓合意全面謝罪で証明されたわけだ。

 この人の自虐発言といふのは、アメリカの圧力によつて言はされてゐるのでもなく、外務官僚に踊らされてゐるのでもない。いはば確信犯なのである。

 安倍首相が自虐史観路線を突つ走る目的はただひとつ、内閣支持率の上昇だ。

(この項続く)


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tensei211

Author:tensei211
ちば・てんせい。ジャーナリスト、政治評論家。フェミニズム論、天皇論を中心に執筆活動を展開してゐる。

北海道芦別市生まれ。千葉県在住。

フェミニズム論をまとめた著作として、『男と女の戦争―反フェミニズム入門』(展転社)など。フェミニズム関係の共著に『男女平等バカ』(宝島社)、『夫婦別姓大論破』(羊泉社)などがある。

執筆には、正仮名遣ひ(歴史的仮名遣ひ)を用ゐる。

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