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■安倍晋三は売国奴か?(2)

 日韓合意で売国奴の正体に気づいた人々



安倍晋三は売国奴か?といふとても分かりやすい問題を考へてみたいと思ふ。

 売国奴などといふ言葉を持ち出すと、右翼が敵に投げつけるお決まりの誹謗語ととられさうだが、「売国奴」の正しい用法も存在するのだ。そのことを知つてほしい。

 新潮国語辞典によると、売国とは「敵国の利益をはかること」とあり、売国奴とは「売国の行為をする人」とある。

 村山談話を出した村山富市と河野談話を出した河野洋平は、言葉の正しい意味において売国奴である。そのことに異論はないと思ふ。

 実際、保守派の連中には村山富市と河野洋平を売国奴と呼ぶ人々も少なくなかつたし、彼らに売国奴といふ言葉を用いない人たちも、村山富市と河野洋平が「売国の行為をする人」であるといふ認識は共有してゐた。

 さてそれでは、戦後70年首相談話を出し、慰安婦問題で日韓合意声明を出した安倍晋三は売国奴なのか、売国奴ではないのか?

 私見によれば、村山談話が売国奴の所業なら、戦後70年談話も売国奴の所業である。

 戦後70年談話については、「百点満点」と叫んだ渡部昇一の如き狂人も存在するが、御用売文屋の放言はともかく、保守派の大半はなんとか安倍談話を「評価」しようと汲々とした有様で、正面切つて批判した人物など一人もゐなかつた。

 私が戦後70年談話を売国奴の所業を断ずる理由は簡単である。戦後70年談話が中国と韓国を大喜びさせたからである。中国や韓国が大喜びしたのは、言ふまでもなく安倍談話が彼らの利益に叶ふと考へたからだ。

 村山談話と河野談話が中国と韓国を利したのと同じやうに、戦後70年の安倍談話は中国と韓国を利した。「敵国の利益をはかること」をやつたのだから、やつた人物を売国奴と呼ぶのは言葉の正しい用法といへるだらう。

 さて、戦後70年の安倍談話に苦しい評価を与へるか、評価しないまでも批判を手控へてきた保守派の面々は、慰安婦問題の日韓合意声明を突き付けられるに及んで、反応が二つに分かれた。

 一方は、相も変はらず「評価」するしか能のない安倍信者の群れであり、他方は、やうやく売国奴の正体に気づいた一派である。

  (この項続く)
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プロフィール

tensei211

Author:tensei211
ちば・てんせい。ジャーナリスト、政治評論家。フェミニズム論、天皇論を中心に執筆活動を展開してゐる。

北海道芦別市生まれ。千葉県在住。

フェミニズム論をまとめた著作として、『男と女の戦争―反フェミニズム入門』(展転社)など。フェミニズム関係の共著に『男女平等バカ』(宝島社)、『夫婦別姓大論破』(羊泉社)などがある。

執筆には、正仮名遣ひ(歴史的仮名遣ひ)を用ゐる。

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