宮内庁とその周辺に暗躍する「反天皇」勢力にとつて、「天皇制度改革」の最終目標ははじめから女系天皇しかない。しかし、女性天皇・女系天皇正面に打ち出して強行突破を図るのは難しいとみたこの奸臣・奸賊らは、「女性宮家」戦略に切り替へて、新たな世論工作をスタートさせた。「女性皇族の方々が結婚する年齢に近づいてきた」「女性皇族が結婚して皇籍離脱すれば悠仁親王が即位するころには皇族は悠仁親王ひとりになつてしふ」「このまま皇族が減少すれば皇室のご活動に支障が出る」などと、もつぱら女性皇族の皇籍離脱の方面から、皇室先細りの危機感を煽り立て始めたのだ。

ここでひとこと言つておくと、「女性宮家」といふのは「女系天皇」の別名にすぎない。「女性宮家」イコール「女系天皇」。従つて、かれらが「女性宮家」戦略を開始したといふのは、かれらは女性・女系天皇という言葉を使ふのをやめて、「女性宮家」といふ言葉でカムフラージュする戦略じたといふ意味だ。

さて、かれらが「女性宮家創設」戦略に利用したしようとした人物がゐる。誰か? 

なんと、秋篠宮家の眞子内親王なのだ。

眞子内親王は平成23年10月23日に「ご成年」をお迎へえになつたが、奸臣・奸賊らが女性宮家工作開始にあたり、狙つてゐたのがこの眞子内親王の「ご成年」といふタイミングだつた。

平成23年10月に奸臣らは何をやつたか、振り返つてみよう。

10月5日 羽毛田宮内庁長官、野田首相と会談、「緊急性の高い課題がある。女性宮家の創設だ。眞子内親王は今月成年を迎へる。やがて結婚するだらう。さうすれば皇族でなくなる。眞子内親王が皇籍離脱したのちに、皇室典範を改正すれば、眞子内親王と次女の佳子内親王とでは身分が違つてきてしまふ。皇室典範改正は急がなければならない」と吹き込む。

10月19日 眞子内親王、「ご成年」を迎へるにあたり記者会見。記者が「将来のご結婚についてのお考へ」を質問。

10月23日 眞子内親王「ご成年」に関する報道。

10月27日 羽毛田長官が記者会見、「女性皇族の方々が結婚に近い年齢になつてゐる。皇位継承の安定と皇室のご活動といふ意味で課題がある」「皇室典範の見直しの緊急性がだんだん高まつてくる」「状況認識は野田内閣にも伝へてある」などと述べる。

11月25日 藤村官房長官が会見で、10月5日に羽毛田宮内庁長官が野田首相と会ひ、皇室典範早期改正を要請したことを明らかにする。

用意周到なものではないか。

内親王がいつご成年を迎へるかなどといふことははじめからわかつてゐることで、今さら、騒ぐやうなことではない。それにもかかはらず、「女性皇族がゐなくなる、大変だ大変だ」と調子を合はせるマスコミや論者も少なからず存在し、さらに奸臣グループの別働部隊たる朝日新聞読売新聞が煽り立てたこともあつて、眞子内親王ご成年を最大限に利用した女性宮家宣伝工作はそれなりの成功をあげたと言へるだらう。
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プロフィール

tensei211

Author:tensei211
ちば・てんせい。ジャーナリスト、政治評論家。フェミニズム論、天皇論を中心に執筆活動を展開してゐる。

北海道芦別市生まれ。千葉県在住。

フェミニズム論をまとめた著作として、『男と女の戦争―反フェミニズム入門』(展転社)など。フェミニズム関係の共著に『男女平等バカ』(宝島社)、『夫婦別姓大論破』(羊泉社)などがある。

執筆には、正仮名遣ひ(歴史的仮名遣ひ)を用ゐる。

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