■反「改憲」政党の馬脚を現し始めた公明党



 
 参院選終盤になつても、マスコミ各社による世論調査では相変はらず「改憲勢力3の2の勢い」といふ情勢である。選挙結果は事実そのやうになるであらう。

 新聞が「改憲勢力3分2の勢い」と書き立てるたびに、一番ビクビクしてゐるのは公明党の山口代表ではないかと思はれる。
 
 山口代表は7月4日の街頭演説でこんなことを口走つた。
 
 「社民党と共産党以外は憲法改正を否定してゐない。もうすでに憲法改正を否定しない政党は3分の2を超えてゐる」
 
 「民進党や共産党が、3分の2を取らせないと盛んに言つてゐるが、何のことを言つてゐるのかよくわからない」
 
 「公明と自民で基本的に憲法改正に対する考へ方が違つてゐるところがある」
 
 「どう改憲するかは合意ができるやうな状況ではなく、与党だからといつて、すぐに憲法改正を進める議論にはいかない」
 
 民進党なども憲法改正を否定してゐないのだから、憲法改正を否定しない政党は既に国会で3分の2を超えてゐる。従つて、選挙結果がどうならうと、憲法改正問題においては勢力図に変化はない―といひたいらしい。
 
 社民党と共産党以外は改憲勢力だつて。私はこんな珍説を初めて耳にした。

 公明党代表が参院選投開票日が迫ったこの時期に、こんな演説をやらかした意図は明白だ。選挙結果の如何にかかはらず、公明党は憲法改正の動きなどに乗る氣はさらさらございませんといふ態度表明だ。
 
 「改憲勢力3分の2」が現実味を帯びるにつれ、このオポチュニズム政党、いよいよ反「改憲」政党の馬脚を現し始めたといへやうか。

 選挙後、自民党から「選挙も勝つたことだし、それでは与党としていよいよ改憲に向けた検討を始めませうか」と言はれたら、公明党はどんな理屈をこねてケツをまくるつもりなのか? 面白いね。日本史上に残る無様かつ醜悪な 「改憲ゴッコ」がいよいよ始まるのだ。








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プロフィール

tensei211

Author:tensei211
ちば・てんせい。ジャーナリスト、政治評論家。フェミニズム論、天皇論を中心に執筆活動を展開してゐる。

北海道芦別市生まれ。千葉県在住。

フェミニズム論をまとめた著作として、『男と女の戦争―反フェミニズム入門』(展転社)など。フェミニズム関係の共著に『男女平等バカ』(宝島社)、『夫婦別姓大論破』(羊泉社)などがある。

執筆には、正仮名遣ひ(歴史的仮名遣ひ)を用ゐる。

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