■「お試し改憲」で早くもゴネ始めた公明党
  公明党にイチャモンをつけた「改憲ゴッコ」勢力



 「お試し改憲」問題で、公明党がはやくもゴネ始めた。
 
 公明党の斉藤鉄夫憲法調査会長代理はテレビ番組で、「お試し改憲」について、「野党第一党も加はらないと発議できないといふのが(国会の憲法審査会における)コンセンサスだ」「民進党がダメと言ふものは、ダメだ」などと発言した。

 この発言に噛みついたのが、おおさか維新の会の松井一郎代表(大阪府知事)だ。

 「公明党が有権者に言つてきたことと違ふ。民進党が賛成するわけないじやないか」

 「公明党が加憲と言つてゐたのも、適当にうそやつたかといふ話になりますよ」
 
 「民進党に責任をかぶせて、選挙での約束をしらんふりは、これは無責任だと思ひますね」
 
 この松井発言に対して、公明党の斎藤は再反論した。

 「加憲の立場は変はらず、わが党は憲法改正の議論を否定してゐない」

 「公明党が、民進党の賛成を発議の条件としてゐるわけではない」

 「憲法調査会の合意には(民進党の前身の)民主党も入つてゐた。野党第一党も含めて発議をするのは維新も含めた憲法審査会のコンセンサスだ。非難するのであれば『3分の2を取らせない』というスローガンを掲げた民進を非難すべきだ」
 
 憲法改正なんかやる気はサラサラない公明党が、改憲サボタージュの道具に持ち出したのが民進党だ。
 
 野党第一党である民進党がダメと言ふものはダメ。
 
 「改憲勢力」が議会の3分の2を占めても、野党第一党である民進党がダメと言ふものはダメ。

 もちろんこれは民進党に改憲に賛成してほしいといふ願望の表明などではない。民進党が改憲に賛成するわけがないとタカをくくつてゐるだけの話で、「改憲勢力」が議会の3分の2を占めても、改憲など永遠にできつこないんだよ、と嘯いてゐるにすぎない。
 
 公明党は今、どうすれば反「改憲」政党の正体がバレずにすむかといふことばかり考へてゐる。民進党が改憲に乗つてこないのが悪いといへば、 

 これに噛みついたおおさか維新の会の言ひ分はもつともだといひたいところだが、この政党が参院選で持ち出してきた憲法改正案といつたら、

 ・幼児教育から大学まで教育無償化
 ・道州制実現のための統治機構改革
 ・憲法裁判所の設置
 
 の3点だ。
 
 なんだこれは? 憲法9条問題など影も形もない。憲法9条問題に触れずに、なんとか改憲テーマらしきものを並べてみましたといふ臭ひが芬々する。 

 こんなどうでもいいやうなテーマを改憲に掲げる政党を「改憲勢力」といへるのか。

 公明党が「改憲」勢力を装つた反「改憲」勢力なら、おおさか維新の会はさしずめ「改憲ゴッコ」勢力といふところか。

 「お試し改憲」でゴネ始めた公明党。その公明党にイチャモンをつける「改憲ゴッコ」勢力。

 まさしく、「改憲ゴッコ」の世界といへようか。

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プロフィール

tensei211

Author:tensei211
ちば・てんせい。ジャーナリスト、政治評論家。フェミニズム論、天皇論を中心に執筆活動を展開してゐる。

北海道芦別市生まれ。千葉県在住。

フェミニズム論をまとめた著作として、『男と女の戦争―反フェミニズム入門』(展転社)など。フェミニズム関係の共著に『男女平等バカ』(宝島社)、『夫婦別姓大論破』(羊泉社)などがある。

執筆には、正仮名遣ひ(歴史的仮名遣ひ)を用ゐる。

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