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■「日韓合意」は第二の「河野談話」だ(2)

  慰安婦像撤去問題に頬かむりして10億を差し出した安倍内閣





 それにしても、韓国の財団への10億円拠出に至るまでの日本政府の対応ぶりをみると唖然とするばかりだ。
 
 7月28日、韓国政府が「和解・癒やし財団」を設立。
 
 8月9日、日韓外務省局長協議で日本が拠出する10億円の使途、拠出時期などについて協議。
 
 8月12日、日韓両政府が財団の事業内容について大筋合意。
 
 8月24日、日韓外相会談、岸田外相が韓国外相に月内にも10億円を拠出と表明。元慰安婦の生存者に1000万円、遺族に200万円を支出することで合意。
 。
 8月28日、日本政府が10億円の拠出を閣議決定。
 
 8月31日、日本政府が財団に10億円を送金。
 
 あたかも財団設立を待つてゐたかのやうに、日本政府はバタバタと10億円を拠出を決め、さつさと10億円を送金してしまつたのだ。わずか1カ月の間に。
 
 8月15日は韓国の光復節(日本からの独立を祝ふ韓国の祝日)だが、わざわざその直前に大筋合意してしてみせるといふ韓国へのサービスまでやつてのけてゐるのだから驚く。
 
 昨年12月の日韓合意には、「韓国政府は在韓日本大使館前の少女像への日本政府の懸念を認知し、適切な解決に努力する」といふ内容が含まれてゐたはずだが、今回の日韓交渉では、慰安婦像の撤去問題などまつたく議論の対象外。
 
 この間、自民党内からは「慰安婦像の撤去が前提だ」などといふ声も出たが、今の自民党政権でそのやうな正論が通るはづもなく、安倍内閣は党内の異論を完全に無視。ガムシャラに10億円拠出に突つ走つた。
 
 はじめに10億円拠出ありきで、電光石火の如く10億円が韓国側に送られたのだ。「10億円なんて韓国からガタガタいはれる前にさつさと支払つちまえ」といふわけである。

 そして、批判を封じるために安倍内閣が用意したのが、「日本政府はこれで日韓合意の責務を果たした」といふ言ひ草だつた。
 
 (この項続く)







 
 
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tensei211

Author:tensei211
ちば・てんせい。ジャーナリスト、政治評論家。フェミニズム論、天皇論を中心に執筆活動を展開してゐる。

北海道芦別市生まれ。千葉県在住。

フェミニズム論をまとめた著作として、『男と女の戦争―反フェミニズム入門』(展転社)など。フェミニズム関係の共著に『男女平等バカ』(宝島社)、『夫婦別姓大論破』(羊泉社)などがある。

執筆には、正仮名遣ひ(歴史的仮名遣ひ)を用ゐる。

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