■「日韓合意」は第二の「河野談話」だ(3)


 コリア・スクールの言ひなりに動く安倍官邸






 8月12日、日韓両政府が「和解・癒やし財団」の事業内容について大筋で合意した後、岸田外務大臣の口から出たのが次の言葉だ。
 
 「資金支出が完了すれば、日本側の責務は果たしたことになる。韓国政府も日韓合意を誠実に実施していくと確信してゐる」
 
 菅官房長官も、韓国の財団への送金に関して、「日本政府としては、この資金の拠出を完了すれば、日韓合意に基づく日本側の責務は果たしたことになる」と繰り返し語つてゐる。
 
 通常の外交交渉では、相手国が約束を履行してゐないのに、自国が一方的に約束を履行することなどありえない。それは外交ではない。一方の国のみの約束履行など外交の名に値しない。
 
 然るに、「資金支出が完了すれば、日本側の責務は果たしたことになる」と平然と言つてのけるのが日本国の外務大臣なのだ。
 
 日本側がさつさと10億円を支払ひ、外務大臣が「これで日本側の責務は果たしました」と述べたて、あたかも日本が真つ当な外交をしてゐるかのように見せかけるといふシナリオを書いたのは、外務省のコリア・スクールの連中だらう。
 
 外務省にはチャイナ・スクールと同じやうに韓国べつたりのコリア・スクールといふ一派が形成されてゐて、韓国外務省とつるんで対韓自虐外交を継続させるべく画策してゐるのがコリア・スクールなのである。
 
 コリア・スクールの連中は政治家やマスコミにまことしやかにささやく。
 
 「日本が先に10億円を支払つてしまへば、それが韓国政府への圧力になつて、韓国政府も慰安婦像の撤去に動かざるをえなくなりますよ」
 
 「日本が10億円を支払へば、日韓合意の慰安婦問題は最終決着に近づく。慰安婦問題が解決すれば慰安婦像はおのずと撤去の方向に向かうでせう」

 すべて口から出まかせである。日本側から10億円を受け取らうが、韓国政府に慰安婦像の撤去に動く意思などまるでないことを一番よく知つてゐるのはコリア・スクールの連中だらう。

 (この項続く)





 
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プロフィール

tensei211

Author:tensei211
ちば・てんせい。ジャーナリスト、政治評論家。フェミニズム論、天皇論を中心に執筆活動を展開してゐる。

北海道芦別市生まれ。千葉県在住。

フェミニズム論をまとめた著作として、『男と女の戦争―反フェミニズム入門』(展転社)など。フェミニズム関係の共著に『男女平等バカ』(宝島社)、『夫婦別姓大論破』(羊泉社)などがある。

執筆には、正仮名遣ひ(歴史的仮名遣ひ)を用ゐる。

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