◆法務省と最高裁の策動にひつかかつた自民党
 平成の民法大改悪法案を了承した自民党法務部会
 露呈した安倍首相の無能と無定見


 自民党法務部会が民法改悪案を了承。法務省と最高裁の策動にものの見事にはめられた自民党。なにより、この問題の重要性をまつたく認識してゐないらしい安倍首相の無能と無定見さにはあきれるばかりである。

 非嫡出子(婚外子)の遺産相続を嫡出子と同等にする民法改悪案に反対する自民党議員たちは、会合で言ひたいだけいはせられて、いはゆるガス抜きをさせられた挙句、執行部に押し切られてしまつた。「家族制度を維持する具体策を1年をめどにまとめる」なんて、茶番にすぎない。

 ある意味で、民法改悪を目論む法務省・最高裁連合にとつて、今の自民党執行部は実に都合の顔ぶれがそろつてゐるといへる。アベノミクスとやらで自分の政権延命にしか関心のない自民党総裁、家族問題や家族法制など本気で考へたこともない幹事長、今回の民法改悪法案に賛成の立場をとる総務会長と政調会長。

 夫婦別姓に反対する立場から、我々は平成8年に『夫婦別姓大論破』(洋泉社)といふ本を出したが、高市早苗はこの本の中にも登場し、夫婦別姓反対論を展開してゐる。その人物がなぜ、非嫡出子相続規定の改悪に賛成するのか?  高市早苗の「変節」は、法務省・最高裁連合による長年の対自民党工作が成功をおさめたことを象徴してゐる。このへんのからくりは稿を改めて説明しよう。
 
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プロフィール

tensei211

Author:tensei211
ちば・てんせい。ジャーナリスト、政治評論家。フェミニズム論、天皇論を中心に執筆活動を展開してゐる。

北海道芦別市生まれ。千葉県在住。

フェミニズム論をまとめた著作として、『男と女の戦争―反フェミニズム入門』(展転社)など。フェミニズム関係の共著に『男女平等バカ』(宝島社)、『夫婦別姓大論破』(羊泉社)などがある。

執筆には、正仮名遣ひ(歴史的仮名遣ひ)を用ゐる。

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