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◆「一票の格差」違憲無効訴訟ゴッコ(六)

 升永英俊の参謀、泉德治は「違憲判決」の常習犯
 TMI総合法律事務所に天下りした元最高裁判所判事



 TMI総合法律事務所に天下りした裁判官の中で、一番問題のある人物は、泉德治・元最高裁判所判事と思はれる。

 なにしろ、このお方、最高裁事務総長までつとめた身でありながら、最高裁判事時代に最も得意としてゐたのは違憲判決(補足意見・反対意見)を書くことだつたのだから。泉德治氏はいはば最高裁における「違憲判決」の常習犯、失礼、「違憲判決」の大家として法曹業界においてはつとに有名なお方だつたのである。

 この「違憲判決」マニア、いや「違憲判決」の大家が、TMI総合法律事務所に天下りして、升永英俊弁護士の参謀となつた。そして、違憲訴訟運動の陣頭に立つてゐる。元最高裁判所判事泉德治をTMI総合法律事務所に引き入れたのはおそらく升永英俊のはずだ。

 泉德治は司法官僚のエリート中のエリートである。その立派な経歴には驚くばかりである。

 昭和36年  京都大学法学部卒業、司法修習生
 昭和38年  東京地方・家庭裁判所判事補
 昭和45年 ハーバード・ロー・スクール修了(LL.M.)
 昭和48年  金沢地方・家庭裁判所判事
 昭和50年 最高裁判所事務総局人事局任用課長
 昭和54年 東京地方裁判所判事
 昭和57年  東京地方裁判所判事部総括
 昭和58年 最高裁判所調査官
 昭和61年  最高裁判所事務総局秘書課長兼広報課長
 昭和63年 最高裁判所事務総局民事局長兼行政局長
 平成2年  最高裁判所事務総局人事局長
 平成6年  最高裁判所事務次長
 平成7年  浦和地方裁判所(現さいたま地方裁判所)所長
 平成8年  最高裁判所事務総長
 平成12年 東京高等裁判所長官
 平成14年 最高裁判所判事
 平成21年  最高裁判所判事定年退官
 平成21年 弁護士登録(東京弁護士会)、TMI総合法律事務所顧問

 最高裁事務総局の要職を歴任し、司法官僚の最高位である最高裁判所事務総長に就任、そのあと、東京高等裁判所長官、最高裁判所判事といふ絵に描いたやうなエリートコースを歩んだ。

 最高裁事務総長が強大な権限を持つてゐることはあまり知られてゐない。

 日本の裁判所の人事は、最高裁が高裁の人事を動かし、高裁は管内の地裁人事を動かす。最高裁は場合によつては地裁の人事にも容喙する。最高裁のトップは最高裁長官だが、長官も最高裁判事も多数の案件を抱へてゐるから、人事にまで手が回らない。そこで最高裁事務総長が人事を仕切ることになる。つまり、日本の裁判所機構全体を実質的に統括するのが最高裁事務総長といふポストなのだ。

 その司法官僚組織の頂点にまでのぼりつめた人物が、最高裁判事になつた途端、違憲判決(補足意見・反対意見)を乱発し始めた。泉德治・最高裁判事は「違憲判決」常習犯、いや、「違憲判決」の大家として名を馳せることになつた。


     (この項続く)
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プロフィール

tensei211

Author:tensei211
ちば・てんせい。ジャーナリスト、政治評論家。フェミニズム論、天皇論を中心に執筆活動を展開してゐる。

北海道芦別市生まれ。千葉県在住。

フェミニズム論をまとめた著作として、『男と女の戦争―反フェミニズム入門』(展転社)など。フェミニズム関係の共著に『男女平等バカ』(宝島社)、『夫婦別姓大論破』(羊泉社)などがある。

執筆には、正仮名遣ひ(歴史的仮名遣ひ)を用ゐる。

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