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◆「一票の格差」違憲無効訴訟ゴッコ(七)

 片野裁判長と升永グループの親密な関係
 天下り判事の部下だつた片野裁判長
 札付き裁判長はなぜ政治ショーの開幕に登場するのか?
 広島高裁岡山支部の参院選「違憲・無効」判決



 広島高裁岡山支部から参院選の「違憲・無効」判決が出て、テレビのアナウンサーは「またまた違憲無効判決が出されました」なんて叫んでゐた。違憲・無効判決が出るのは当たり前である。判決を出した裁判長が、衆院選無効訴訟で「違憲・無効」判決を出した裁判長と同じ人物なのだから。

 全国の高裁・支部に起こされた参院選無効訴訟で、高裁判決のトップバッターが広島高裁岡山支部。参院選無効訴訟判決といふ政治ショー第二幕の開幕にあたり、広島高裁岡山支部が登場したのはなぜか? この謎を解くためには、広島高裁岡山支部の片野悟好裁判長の素顔、及び、裁判の原告である升永英俊グループと片野裁判長との密接な関係を知る必要がある。

 片野悟好裁判長は、かつて青法協はなやかし頃、全国の裁判所にもぐりこんでゐた左翼判事を思ひ起こさせる人物である。この人を有名にしたのは、新潟地裁時代に裁判長として担当した中国人強制連行裁判。国家無答責に関して、「人間性を無視した公権力の行使で損害が生じた場合まで、日本国憲法や国家賠償法の施行前だというだけで、責任を追及できないという解釈・運用は著しく正義・公平に反する」として、国と企業の双方に損害賠償を命じ、左翼勢力を狂喜させた。

 さて、片野裁判長の経歴を眺めてみると、平成16年から18年まで東京高裁判事のポストにあつたことに注目したい。

 TMI総合法律事務所には、相良朋紀、今井功、村上光鵄、吉戒修一といふ4人の天下り判事が在籍してゐる。この4人の共通項は、片野裁判長が東京高裁の判事をつとめてゐた頃、東京高裁長官、東京高裁判事部総括、東京高裁部総括などのポストにあつたことである。つまりこの天下り4人組のお歴々は、片野裁判長の東京高裁判事時代の上司だつたことが明らかになる。

 TMI総合法律事務所は違憲訴訟運動の総本部である。総本部に陣取る重鎮4人の元部下である広島高裁岡山支部の裁判長が、総本部の最も喜ぶところの「違憲無効」判決を出した・・・といふ構図がみえてくると思ふ。

 ちなみに天下り4人組の最終ポストは次の通りである。

 今井功  東京高裁長官を経て最高裁判事
 吉戒修一 東京高裁長官 
 相良朋紀 広島高裁長官
 村上光鵄 東京高裁部総括判事(長官代行)

 前にこのブログで、違憲訴訟の基本は高裁レベルの闘ひと書いたが、高裁での闘ひを勝ち抜くために、升永グループが最初にとつた戦略は全国の高裁に人脈を築きあげることだつた。そして、升永グループが対高裁戦略の拠点として東京高裁をどれほど重視してゐるか知れよう。

 全国の高裁長官・支部長の大半は、東京高裁の判事か総括判事を経由してゐる。従つて、歴代の東京高裁長官や総括クラスをすべて抑へれば、全国の高裁との間に人脈を形成することができる。升永グループにとつて、天下り判事の利用価値は、全国の高裁に人脈をはりめぐらせることにあつた。実に用意周到な対高裁戦略ではないか。

 違憲訴訟といふ政治ショーを演出する升永英俊といふ人物は、本当に頭がいいといふか、狡知にたけたといふか、その抜け目のなさにはほとほと感心せざるをえない。

 衆院選違憲訴訟に続いて参院選違憲訴訟といふ政治ショーの第二幕が切つて落とされ、これから他の高裁判決が相次いで出される。この政治ショーも、高裁裁判長と升永グループの関係といふ観点から見物すれば興味がつきないはずだ。

 
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プロフィール

tensei211

Author:tensei211
ちば・てんせい。ジャーナリスト、政治評論家。フェミニズム論、天皇論を中心に執筆活動を展開してゐる。

北海道芦別市生まれ。千葉県在住。

フェミニズム論をまとめた著作として、『男と女の戦争―反フェミニズム入門』(展転社)など。フェミニズム関係の共著に『男女平等バカ』(宝島社)、『夫婦別姓大論破』(羊泉社)などがある。

執筆には、正仮名遣ひ(歴史的仮名遣ひ)を用ゐる。

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