◆「一票の格差」違憲無効訴訟ゴッコ(十二)

 ●国民にウソを垂れ流すペテン師升永英俊
 《アメリカでは「一人一1票の原則」が確立してゐる》といふウソ



「一人一1票実現国民会議」を率ゐる升永英俊を、私は「国民にウソを垂れ流すペテン師」と呼んではばからない。この稀代のペテン師の悪辣な手口を以下に暴いておみせしよう。

 升永英俊が、汚水の如く垂れ流すウソの最たるものは、アメリカでは「一人一票の原則」が確立してゐるというウソであらう。

 このペテン師、アメリカでの弁護士経験が長かつたものだから、その自分が《アメリカでは「一人一1票」が確立してゐる》なんて言ひ出せば、米国製憲法をいただく日本人をコロッと騙せると思ひ込んでゐるんだらうね、きつと。

 結論からいふと、アメリカでは「一人一票」なんて確立してゐない。確立してゐないどころか、日本以上にひどい「一票の格差」が蔓延してゐる。そもそもアメリカには建国当初から「一人一票の原則」など存在しない。

 アメリカで「一人一1票」が確立してゐる例として、ペテン師集団が好んで持ち出すのが、ペンシルバニア州の例である。

《「1人1票の原則」が確立している米国では、例えば、ペンシルバニア州(State。人口・1280万人強)での連邦下院選の19個の選挙区間の「『最大人口差』は、なんと1人です。

ところが、 「0増5減」案での『最大人口差』は、29万0574人! 人口比例選挙は、現に、よそのState(国)でやっています。日本で、やれない合理的理由はありません。 》

 こんな文章を読まされた日本人の90パーセントは、アメリカでは選挙区間の人口差はほとんどない、と錯覚させられてしまふ。そして、《日本の最大人口差は、29万0574人!なんてひどいんだらう》といふ話になつてしまふ。恐いね。

 でも、残り10パーセントの人は、これを読んで「なんか、をかしいな?」と感じると思ふ。

 さう、をかしいはずである。これ、稀代のペテン師升永英俊によつて考へ抜かれた詐欺的な文章なんだから。

 二重三重のカラクリが仕込まれた詐欺的な文章。

 カラクリの手がかりは、次のくだりにひそんでゐる。

《人口比例選挙は、現に、よそのState(国)でやっています。》

  
 (この項続く)
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プロフィール

tensei211

Author:tensei211
ちば・てんせい。ジャーナリスト、政治評論家。フェミニズム論、天皇論を中心に執筆活動を展開してゐる。

北海道芦別市生まれ。千葉県在住。

フェミニズム論をまとめた著作として、『男と女の戦争―反フェミニズム入門』(展転社)など。フェミニズム関係の共著に『男女平等バカ』(宝島社)、『夫婦別姓大論破』(羊泉社)などがある。

執筆には、正仮名遣ひ(歴史的仮名遣ひ)を用ゐる。

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